預かり保育とは?一時保育との違いや必要な資格について解説
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#日々の保育
作成日 2023/08/22
更新日 2024/05/28
預かり保育とは?一時保育との違いや必要な資格について解説
年々、預かり保育の需要は高まっています。その背景には共働きやひとり親の家庭の増加などがあります。
そもそも預かり保育とはどういったものなのか、混同されやすい預かり保育と一時保育の違い、預かり保育の求人の特徴についてなど、詳しく解説していきます。
目次 |
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預かり保育とは
預かり保育の概要
預かり保育とは、幼稚園や認定子ども園などが通常の預かり時間外に子どもを預かることを指します。
幼稚園の通常の預かり時間はだいたい9時~14時ごろです。 それ以外の時間帯に時間を延長して行なうのが、預かり保育となります。対象となるのは主にその施設に在籍中の子どもで、土日や長期休暇中に預かり保育を行なっている施設もあります。
預かり保育の制度・時間・料金などは施設によって異なるので、利用を検討している場合は入園前に確認をとりましょう。
預かり保育を実施している幼稚園の割合
預かり保育を実施している幼稚園の割合は、全体の87.8%に上ります。 私立・公立でみても私立が96.9%、公立は70.5%と高い割合で預かり保育が行なわれているのが分かります。
※参考文献:令和元年度幼児教育実態調査(文部科学省のホームページへ飛びます)
こういった背景には共働き家庭やひとり親家庭が増えていることがあり、今後も預かり保育の需要は高まっていくと考えられます。それに伴って預かり保育を行なう施設も増えていくことが予想されますね。
預かり保育の目的具体的な内容
預かり保育のスケジュール例
スケジュール例
7:30~8:00 預かり保育
8:00~14:00 保育・幼児教育
14:00~18:00 預かり保育
ここに挙げた例は一例でしかありません。
預かり保育を行なう時間は施設によって様々です。 子どもを通わせる保護者だけでなく、転職をお考えの保育士さんも、預かり保育を行なっている施設なのか・何時から何時まで預かり保育を行っているのかなど、勤務時間に関わりそうなところは確認を忘れずに行ないたいですね。
預かり保育の内容
預かり保育では、通常保育で行なう自由あそびや制作あそびなどはもちろん、英語やスポーツ、または音楽などを取り入れたあそびを行なっている場合もあります。習い事に通わせるような感覚で預けることもできますね。 もちろん、内容も施設によって様々ですので、施設の行っている預かり保育の内容の確認までしておくことをお勧めします。
預かり保育と一時保育の違いとは
預かり保育 | 一時保育 | |
施設 | 幼稚園・認定子ども園 | 保育所・幼稚園・認定子ども園・地域子育て支援拠点・駅周辺の利便性が高い場所にある施設 |
預ける理由 | 共働きで通常の預かり時間に間に合わないなどやむを得ない場合 | 急な用事・リフレッシュしたいとき・短期のパートまたは、引越しなど家庭のご事情 |
対象の子ども | その施設に在籍している3歳以上の子ども | 保育所・幼稚園・認定こども園に通っていないまたは在籍していない子ども(施設によっては在籍の有無を問わない場合もあります) |
預かり時間・曜日 | 施設により異なるが通常預かり時間終了後や土曜日など | 完全に施設により異なる |
預かり保育と一時保育の違いは上記の表のような違いが挙げられます。
大きな違いとしては、預かる子どもが施設に在籍しているか、または通園していない・在籍していないかというところです。施設に在籍していて、なお時間を延長しなくてはならない理由がある場合は預かり保育、施設に在籍していない場合で少しだけ子どもを預かってほしい用事があるとき等は一時保育に子どもを預けるような違いがあります。しかし、一時預かり保育サービスをメインとしている施設では在籍の有無を問わない場合もあります。
もちろん料金や制度も施設によって異なるので、気になるようであれば施設に確認をとりましょう。
預かり保育の勤務時間や求人内容
勤務時間と内容
預かり保育の求人には、午後のみなど短時間の求人が多く見受けられます。だいたい預かり保育の始まる昼過ぎから終わりの夕方までの4時間程の短時間勤務が多いです。
業務内容は、単に遊ぶだけではなく教育的なねらいで活動をすることがある点も特徴です。 学年・クラス関係なく活動している施設もあるので、縦割り保育・異年齢保育の経験を積むこともできます。
求人内容
保育士・幼稚園教諭の資格を持っていることが必須要件の求人が多いですが、パート・アルバイトなどでは資格取得見込みで働ける求人・資格不問で働ける求人もあります。その場合、学生さんなども経験を積むことができます。短時間勤務を希望される方にとって働きやすい時間帯が多いので、扶養内での就業を希望される方・時間に制約のある方にとって都合がよいかもしれません。
短時間であることの多い預かり保育の求人は、パート・アルバイトの求人であることが多く、正社員となると通常時間も含めての勤務となります。
預かり保育を行なうために必要な資格
保育施設が預かり保育を行なうためには、預かり保育の配置職員の1/2以上が保育士資格または、幼稚園教諭免許のいずれかを所持しているか、市町村長等が行なう研修を修了していることが必要でした。
しかし平成28年4月から資格要件が緩和され、配置された職員の3分の1が資格所有者であれば預かり保育を行なうことが可能になりました。
資格取得見込みの学生や教員免許の所有者など活躍できる人材を増やすことで、より地域や保護者のニーズに合った預かり保育を目指す、というねらいがあったようです。
預かり保育の求人内容の項目で記載した通り、必ずしも預かり保育に資格が必要というわけではありません。
まとめ
共働きやひとり親の家庭が増えている現在では、預かり保育はとても重要な保育サービスです。これからより需要が高まる可能性もあります。
政府は少子化対策として「誰でも通園制度」の実施を検討しています。親が就労していなくても子どもを保育所などに預けられるサービスです。保育士さんの負担が増えるともいわれていますが、保護者にとってはありがたいサービスです。こちらも併せてチェックしておくとよいでしょう。
保育士として子どもを見守るみなさんも、保護者として子どもを預ける立場のみなさんも、預かり保育について理解を深めることは大切なことです。お互いがちゃんと理解したうえで適切に安全に預かり保育が行なわれるとよいですね。
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