お月見とお彼岸って?食育で役立つ季節の豆知識をご紹介!秋に作りたいおすすめレシピ紹介も
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#子どもの心と体
作成日 2022/09/01
更新日 2022/09/01
お月見とお彼岸って?食育で役立つ季節の豆知識をご紹介!秋に作りたいおすすめレシピ紹介も
目次 |
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はじめに
テンダーラビング保育園の給食室では、毎月「行事食メニュー」を展開しています。
季節感のある食事を味わうことや、それにちなんだ季節の伝統的な行事を子ども達が体験することで、「命の大切さ」と「感謝の心」をはぐくんでほしいという願いがあります。このコラムでは、お月見とお彼岸についてお話しします。
お彼岸について
春分の日(秋分の日)を中日とした前後3日、合わせて7日間のことで、特別な暦日のひとつです。彼岸には、3月の春彼岸と9月の秋彼岸があります。
春分の日と秋分の日
彼岸の中日である「春分の日」「秋分の日」は、国民の祝日です。
- 祝日法による趣旨は
- 春分の日 自然をたたえ、生物をいつくしむ日
- 秋分の日 先祖をうやまい、なくなった人々をしのぶ日 とされています。
なぜお彼岸にお墓参りをするのか
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界(あの世)を「彼岸」といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界(この世)を「此岸(しがん)」といいます。
彼岸は西に此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖を供養するようになりました。その時期が春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様を敬う気持ちにもつながります。このような経緯で、日本人にとってお彼岸は大切な行事となりました。
お月見とは
お月見は、中秋の名月(十五夜・旧暦の8月15日)と後の名月(十三夜・旧暦の9月13日)に行なわれます。月見だんごやススキを供えて、秋の収穫を感謝する行事です。月見団子を供える以前は、十五夜を「芋名月」十三夜を「豆名月」ともいわれていました。これは、十五夜に芋を、十三夜に豆を供えていたことが由来です。
食への感謝の心
「いただきます」は、日本人の食への感謝を込めた挨拶として大切にされています。「食そのもの」に、感謝の挨拶をする風習といえますね。
海外では、食事をする相手に対して「どうぞ召し上がれ」や「お先にいただきます(食べます)」という挨拶をする国が、いくつかあるようです。
命のつながりへの感謝
私たちが食しているのは、肉や魚などの動物、野菜や果物などの植物という「命ある生き物」です。その生き物たちの命を絶ち食べることで、私たちは生きています。「いただきます」には「あなたの命を私の命にさせて『いただきます』」という、命のつながりに対しての感謝の意味が込められています。
食を作ってくれた人々への感謝
私たちの目の前にある食事が届くまでには、生産から流通、消費の各過程で、多くの人々が関わっています。丹精込めて食材を育て収穫してくれた人、食材を運搬してくれた人、そしてその食材を自分や家族のために心を込めて調理してくれた人、たくさんの人々の支えがあって食事はできています。そのような人々への感謝を忘れないようにしたいものです。
子どもも喜ぶ秋のレシピ
うさぎスイートポテト
<材料 一人分>
さつま芋50g・砂糖2g・豆乳生クリーム4g・干しブドウ5g
- さつま芋は皮をむき、適当な大きさに切って茹でて熱いうちに潰し、砂糖、豆乳生クリームを加えてよく混ぜる
- 1を少し細長く丸めて、耳を作り成形する
- 焼き色を付けるために、分量外の豆乳生クリームを表面にさっと塗り、干しぶどうを目になるようにつける
- 190℃のオーブンで焼き色がつくまで焼く
蓮根わかめサラダ(地味なようでイチ押し)
テンダーラビング保育園の給食でも、野菜嫌いのお子さんがぱくぱく食べると評判のメニューです。
<材料 一人分>
蓮根50g・人参20g・ツナ缶30g・カットわかめ0.4g・醤油1g・ごま油0.4g・酢0.2g・砂糖0.4g
- 蓮根・人参はいちょう切りにして茹でてざるにあげ、水けをきる
- わかめも茹でる
- 調味料を合わせてドレッシングを作る
- 1の野菜と汁気をきったツナ缶をドレッシングで合えて味を調える
料理:土田博実 レシピ:小澤明子
さいごに
わたしたち日本人は、一生で何万回も「いただきます」とあいさつします。その中の1回でも、「いただきます」の意味を子どもたちに伝えていただければ、筆者としてこれ以上の喜びはありません。
そして、大人も子どもも秋の夜空に浮かぶ美しい月をゆっくりとした気分で眺めて、食への思いを巡らせてみてはいかがでしょうか?
「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービス では、保育士向けに保育の現場で役立つ無料の研修を随時行なっています。
適切な保育のための知識や、子どもたちを喜ばせるレパートリーを増やしていただくためのサポートをさせていただければと思いますので、ぜひご参加ください。
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監修者 PROFILE
二瓶 敦子 Nobuko Nihei博士(学術)・管理栄養士・HACCPコーディネーター・栄養教諭
保育園給食の責任者として10年勤務。現在もテンダーラビング保育園本部で保育園給食の責任者として従事し、日々、安心・安全な給食づくりに取り組む。