折り紙でコマを作ろう![わかりやすい写真付き解説]
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#日々の保育
作成日 2019/10/04
更新日 2023/08/17
折り紙でコマを作ろう![わかりやすい写真付き解説]
あなたは保育で「折り紙遊び」をしていますか?なかには一斉指導は難しいと思っている方や、どのように保育に取り入れたらよいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
折り紙遊びは、子どもたちに手先の発達を促したり日本の伝統的な遊びの楽しさを教えたりできます。
今回のコラムは、折り紙で作る「コマ」をテーマにしています。折り紙で作れるコマの種類や折り方、遊び方のポイントを詳しく知りたい方におすすめです。
また、平面と立体の2種類のコマの折り方を写真付きでわかりやすく解説しています。
保育に取り入れやすいよう、平面のコマをつかった環境づくりや立体のコマを回して遊ぶ際のコツなどにも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次 |
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折り紙のコマの種類と魅力
折り紙のコマには、さまざまなタイプのものがあります。ここでは、折り紙で作れるコマの種類とその魅力についてご紹介します。
保育に取り入れる場合、対象の子どもの年齢や遊びのねらいに合うものを選んでみてくださいね。
平面のコマ
折り紙1枚でできるので、子どもと一緒に作るのにピッタリです。簡単な折り方から、少しアレンジを加えた折り方まであります。子どもの年齢に合わせた折り方を選びやすいのも、平面のコマのおすすめポイントです。
また、作った後には壁面に飾ることもできるので、保育室の環境づくりにも使えます。
つまようじを使ったコマ
折り紙2枚を使って折り、最後につまようじを組み合わせると、回して遊べるコマができあがります。コマを回す台を作って回したり、友達同士でどちらが長く回るか競争したりするなど、作ったあとの遊び方の工夫もできます。
※注意事項
つまようじを使う際には安全に十分注意してください。5歳児クラスの遊びとして取り入れる、参観日に親子で作るなどの配慮をしましょう。
立体のコマ
折り紙を使った立体のコマは子どもたちにとってとても魅力的な玩具になります。折り紙1枚でできるものから、7枚も使うものなど種類もさまざまです。
数枚使うものは、異なる色を使用すると、回したときにきれいに見える様子も楽しめます。
吹きゴマ
立体のコマの中でも、折り紙6枚を使って折り、組み合わせると立体のコマができあがります。手のひらで頂点を挟むように持ち、ふーっと息を吹きかけると手の中でくるくるとコマが回ります。
折り方は慣れると簡単です。組み合わせ方が少し難しいので、保育士や保護者が手伝うといいでしょう。参観日の親子製作におすすめのコマです。
今回はこの中から、簡単な平面のコマと折り紙3枚を使った立体のコマの作り方をご紹介していきます。これらのコマは比較的保育に取り入れやすいものなので、ぜひ参考にしてみてください。
折り紙1枚で平面のコマを折ろう
ここでは、折り紙1枚でできる平面のコマを作っていきましょう。簡単なので、折り方を教えながら子どもたちが各自で折ってみて楽しめます。
また、平面のコマは折ったあとも、壁面飾りに使ったり、子どもの作品に貼ったりできます。自分で折った折り紙の作品を繰り返し見ることは、子どもたちにとってもうれしいことなので、いろいろと工夫をしてみてくださいね。
平面のコマ作りに必要な材料
今回取り上げる平面のコマ作りに必要な材料をご紹介します。
必要な材料……折り紙1枚
(必要であればのり)
平面の折り紙作品は、折り紙同士をのり付けすると形が整います。必要であれば、のりで貼り付けてみてください。
子どもがよく使うでんぷんのりで折り紙はしっかりと貼り付きますが、透明なスティックのりは、貼り付けたときによれにくく、のりの跡も見えにくいのでおすすめです。
平面のコマ作りにかかる所要時間
このコマを作るのにかかる時間は、おおよそ3 ~ 5分です。ただし、これは大人が折ったときの所要時間なので、保育で子どもと一緒に折る際には対象人数にもよりますが、この2,3倍程度の時間がかかることを予想しておくとよいでしょう。
【写真付き】平面のコマの折り方
平面のコマの折り方を写真付きで順を追って説明します。折り紙の種類を工夫するといろいろなバリエーションのコマを作れます。そちらもあわせて写真で紹介していますので参考にしてみてください。
(1)縦と横に折りすじを付ける
(2)真ん中のすじに合わせて、斜めに折る
(3)裏返す
(4)先を少しだけ出して、上に折る
(5)裏返す
(6)真ん中のすじに合わせて折る
(7)真ん中のすじに合わせて斜めに折る
(8)裏返したら、平面のコマのできあがり
▼両面折り紙やグラデーション折り紙を使っても素敵なコマが作れます。
折り紙3枚で立体のコマを作ろう
ここでは、折り紙3枚でできる立体のコマを作っていきましょう。折り方は平面のコマより難しくなります。
しかし、同じ折り方を繰り返すことが多いので、保育士や保護者と一緒に折りながら楽しめるでしょう。また、折るだけではなく回して遊べるので、おすすめのコマです。
立体のコマ作りに必要な材料
今回取り上げる立体のコマ作りに必要な材料をご紹介します。
必要な材料……折り紙3枚
準備する3枚の折り紙は、異なる色の組み合わせをおすすめします。コマを回すだけでなく、回っているコマの色の見え方を楽しめます。
立体のコマ作りにかかる所要時間
このコマを作るのにかかる時間は、おおよそ5 ~ 15分です。ただし、これは大人が折ったときの所要時間です。
子どもと一緒に折る際には対象人数にもよりますが、この2、3倍程度の時間がかかることを予想しておくとよいでしょう。
【写真付き】立体のコマの折り方
立体のコマの折り方を写真付きで順を追って説明します。折り紙の色を工夫すると、回したときのコマの色も楽しめます。
回した写真も掲載していますので参考にしてみてください。
<1>1枚目 土台部分の折り方
(1)両斜めに折りすじを付ける
(2)角を中心に合わせて折る
(3)更に角を中心に合わせて折る
(4)折った折り紙を広げる
(5)折りすじに沿って折りたたむ(画像参考)
(6)角を開いてつぶす
(7)斜めの折りすじに合わせて折る
(8)角を内側へ折る
(9)折ったところを開く
(10)角を開いてつぶす
(11)内側の角を外に向かって折る
<2>2枚目 真ん中部分の折り方
(1)両斜めに折りすじを付ける
(2)角を中心に合わせて折る
(3)裏返す
(4)角を中心に合わせて折る
(5)裏返す
(6)角を中心に合わせて折る
(7)裏返す
(8)内側の角を外側の角に合わせて折る
<3>3枚目 つまみ部分の折り方
(1)両斜めに折りすじを付ける
(2)角を中心に合わせて折る
(3)更に角を中心に合わせて折る
(4)更に角を中心に合わせて折る
(5)裏返す
(6)折りすじに沿って折る
<4>3つの部分の組み合わせ
これまで作った3つを組み合わせていきます。
(1)真ん中部分の角を土台部分のポケットに差し込む
(2)土台部分の角を真ん中部分との隙間に差し込む
(3)つまみ部分を真ん中部分のポケットに差し込む
(4)立体のコマのできあがり
▼回すとこのようになります。
立体コマがよく回るためのコツは?
立体のコマを作ったら、回して遊びたくなることでしょう。子どもが簡単に回すコツをご紹介します。
立体のコマを回すコツはふたつあります。ひとつ目は、つまみ部分を2 ~ 3本の指で軽く持つことです。4箇所すべてのつまみに指を掛けると、うまく力が伝わらないので注意が必要です。
ふたつ目は、勢いよく回すことです。はじめは力の加減が難しいかもしれませんが、保育士が手本を見せたり、回し方の上手な子どもを紹介したりして、回す勢いが必要なことを伝えていきましょう。
折り紙でいろいろなコマを楽しもう!
今回ご紹介した折り紙のコマのように、コマひとつ取ってもさまざまな切り口の保育活動ができます。子ども自身が折って満足感を得ること、回して遊んで楽しむこと、親子ふれあいのきっかけとすることなど、折り紙遊びを取り入れる目的を考えてみましょう。
保育のねらいを明確にし、それに見合った折り方で作れるコマを選ぶことが大切です。
折り紙の指導は、初めはハードルが高いと感じるかもしれませんが、経験を積めば積むほどスムーズに行なえるようになってきます。
そのためにはぜひ、子どもの目線に立って一緒に折り紙遊びを楽しんでみてくださいね。このコラムがみなさんの素敵な保育へとつながることを願っています。
「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービス では、保育士向けに保育の現場で役立つ無料の研修を随時行なっています。適切な保育のための知識や、子どもたちを喜ばせるレパートリーを増やしていただくためのサポートをさせていただければと思いますので、ぜひご参加ください。
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監修者 PROFILE
和氣 タイ子 Waki Taikoテンダーラビングケアサービス 保育応援サポーター
都内の認可保育園にて園長経験7年、保育経験のべ30年以上のベテラン保育士。現在は保育応援サポーターとして当社の保育研修に携わっている。