リズム遊びで身体を使って子どもの感性を磨く!保育園でも取り入れているおすすめ6選
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#日々の保育
作成日 2019/07/16
更新日 2023/08/17
リズム遊びで身体を使って子どもの感性を磨く!保育園でも取り入れているおすすめ6選
子どもたちの音感や運動機能を高めるリズム遊びは、日常の保育でもよく用いられます。保育士が発達段階にあわせたリズム遊びを取り入れることで、子どもたちのさまざまな能力の発達が促されるのです。今回は、保育士と子どもたちが一緒に楽しめるリズム遊びを年齢別に紹介します。
目次 |
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リズム遊びが子どもたちの能力や感性を磨く
子どもたちは手遊び歌やわらべ歌を使ったリズム遊びが大好きです。日々の保育カリキュラムの中にリズム遊びを積極的に取り入れている園も多いでしょう。はじめに、リズム遊びについてくわしくおさらいしておきましょう。
子どもたちの発達を促すリズム遊びとは?
まだ胎内にいるころから母親の声や心臓のリズムを感じとっている子どもたちにとって、音やリズムはとても身近なものです。そんなリズムや音楽を日常の遊びのなかに取りこみ、子どもたちのさまざまな感性や能力を磨くのがリズム遊びなのです。
外遊びが減少してきたといわれる昨今の子どもたちにとって、リズム遊びは身体を動かす貴重な機会です。ぜひとも毎日の保育のなかにリズム遊びをどんどん取り入れましょう。
リズム遊びがもたらすさまざまな効果
リズム遊びを通じて子どもたちはリズム感や音感を磨いていきます。しかし、リズム遊びの効果はそれだけではありません。保育士がリズム遊びの効果をしっかりと理解し保育にあたることで、子どもたちはさまざまな能力を身につけるのです。日々の保育の質を上げるため、リズム遊びがもたらす効果を順に確認しておきましょう。
リズム遊びで運動能力が鍛えられる
小学校低学年の体育の授業にも取り入れられているように、リズム遊びはただの「遊戯」ではなく、身体のすべてを使う全身運動です。子どもたちはリズム遊びを通じて、手や足を協調させて動かすコツを学んでいきます。
都市部ではマンションや住宅密集地も多いため、自宅や周辺で気にせず跳びはねたり走ったりできる環境がない子どもたちが多くなっています。リズム遊びの時間を使って、子どもたちにおもいきり身体を動かす楽しさを伝えましょう。
リズム遊びで表現力を身につける
私たち人間は何万年も前から音楽を用いて、喜び、悲しみ、怒りなどのさまざまな感情を表現してきました。リズム遊びは、まだじゅうぶんな言語能力を身につけていない子どもたちにとって、自分自身の感情を表出する大切な手段のひとつです。
言葉や楽器を使えない乳幼児でも、音楽にあわせて身体を揺すり手を叩くことで、自己表現力が磨かれます。さらに歌詞を楽しめるようになると、言葉の発達が促されるのです。
リズム遊びで協調性や集中力を養う
リズム遊びをするあいだ、子どもたちは保育士や友達とタイミングをあわせて行動しようと試みます。他人とあわせることを学べるリズム遊びは、子どもたちが協調性や社会性を獲得する大きな一歩につながります。
また、周囲とぴったり合わせるためには、音楽をよく聞き保育士の動きをしっかりと観察しなければなりません。リズム遊びを続けるうちに、自然と集中力が養われていくことでしょう。
0歳 ~ 1歳におすすめのリズム遊び
0歳から1歳の赤ちゃんとリズム遊びを楽しむポイントはスキンシップにあります。保育士も赤ちゃんも思わず笑顔になれるリズム遊びのコツとおすすめの曲を紹介します。
0歳 ~ 1歳のリズム遊びのポイント
赤ちゃんの聴覚は新生児でも想像以上に発達しています。0歳から1歳のこの時期にいろいろな音やリズムに触れることで、子どもたちは豊かな感性を身に着けていきます。
この時期のリズム遊びには、保育士とのふれあいを大切にしながら、寝返りやおすわり、歩行につながる刺激をじょうずに与えていけるものを選ぶのがおすすめです。ただし、脱臼など思わぬ事故につながる無理な動きはしないよう、発達段階を考慮しながら楽しみましょう。
0歳 ~ 1歳児で取り組みたいリズム遊び
0歳児の赤ちゃんは複雑な動きはできませんが、保育士とのふれあいは大好きです。「リズム遊びは楽しい」ということを子どもたちが実感できるものを取り入れていくよう心がけましょう。
なべなべそこぬけ
「なべなべ ~」と歌いながら、寝転がっている子どもをまずはゆっくりと右に転がし、つぎに左に転がします。回転させる向きにあわせて「右だよ」「今度は左だよ」と声をかけながらリズム遊びをおこなうと、運動能力と同時に言葉の発達が促されるでしょう。
おんまはみんな
子どもと保育士が1対1でおこなうリズム遊びです。まず、長座した保育士の膝の上あたりに子どもを座らせます。「ぱっぱか」の歌詞にあわせて保育士が足を持ち上げ、子どもの身体をバウンドさせましょう。しっかりと目と目をあわせながら続けると子どもたちは社会性を身につけます。
1歳 ~ 2歳におすすめのリズム遊び
すこしずつですが、自分から積極的にリズム遊びを楽しめるようになる時期です。年齢にあったリズム遊びを取り入れ、子どもたちの心身の発育を促しましょう。
1歳 ~ 2歳のリズム遊びのポイント
昨日できなかったことが今日できるようになるのが、1歳から2歳までの子どもたちの特徴です。保育士と子どもたちが、できた喜びを共有できる楽しいリズム遊びを取り入れましょう。
まずはバランスよく歩く、走る、止まるといった動作の習得を目指します。それができるようになったら、手を叩きながら歩く、動物のまねをするなど、複数の動作を同時におこなうことにも挑戦していくのがおすすめです。
1歳 ~ 2歳児で取り組みたいリズム遊び
できることが増えたかわりに、転倒や衝突など大きな事故が増えてくる年代です。リズム遊びをおこなうときは、保育士が子どもたちの動きをよく観察するようにしましょう。
いとまき
1歳児が意外と苦手な、手をまわす動作を取り入れたリズム遊びです。歌詞にあわせながら、はじめはゆっくりとかいぐりの練習をしてみましょう。できるようになったらスピードをどんどん上げていきます。うまくできないときは子どもの腕に手を添え、肩からしっかりと動かすよう伝えましょう。歩きながらやったり、途中で止まったりとバリエーションをつけても楽しめます。
幸せなら手をたたこう
すこしずつ言葉が理解できるようになるこの時期、音楽にあわせて歌詞のとおりに動く練習をしてみましょう。まずは保育士の動きをまねながらおこない、できるようになったら子どもたちだけで挑戦します。「幸せならジャンプしよう」「幸せならおしり振ろう」など替え歌を作るのもおすすめです。保育士や友達と手を叩きあわせる動きを取り入れれば、社会性がはぐくまれますね。
3歳以上におすすめのリズム遊び
運動面でも言語面でももっとも目覚ましい発達が見られるこの時期にこそ、ぜひともたくさんのリズム遊びを取り入れたいものです。3歳以上の子どもたちが夢中になるリズム遊びのコツとおすすめの曲を紹介します。
3歳以上のリズム遊びのポイント
この時期、子どもたちはジャンプやスキップ、片足立ちなどさまざまな動きを覚えはじめます。リズム遊びにも多種多様な動作を取り入れ、子どもたちに全身を使って表現することの楽しさを伝えましょう。
歌詞の内容やストーリーも理解できるようになるので、リズム遊びをしながら語彙力アップを図るのもおすすめです。
3歳児以上で取り組みたいリズム遊び
リズム遊びを通じて、なわとびやとびばこなどの複雑な動きにつながる基礎運動能力を身につけたい時期です。引き続き接触事故などに気をつけながら、大きな動作も取り入れてみましょう。
セブンステップス
英語にも親しめる楽しいリズム遊びの歌です。円になって歩きながら、「セブン」のときに大きくジャンプします。跳びあがる数字を変えたり、奇数のときに手を叩いたりしながら、運動能力と言語能力の双方を鍛えましょう。友達と手をつなぎ、呼吸をあわせてジャンプすれば、協調性も養えます。
おべんとうばこのうた
複雑な指の動きが要求される「おべんとうばこのうた」はこの時期のリズム遊びにぴったりです。保育士の動きをしっかりと観察しなければ、細かい振り付けはなかなか覚えられません。指でできるようになったら、今度はミートボールや卵焼きなど子どもたちの好きなお弁当の具材を身体全体で表現してみましょう。
年齢にあったリズム遊びが子どもたちの成長を助ける
このように、保育士が年齢や発達段階に応じたリズム遊びをうまく取り入れていくことで、子どもたちが将来必要とする運動能力の基礎が身につきます。さらに歌詞を覚え周囲と合わせることで、言葉の発達やコミュニケーション能力の向上など、さまざまな効果が期待できるでしょう。
リズム遊びを通じて子どもたちの協調性や集中力が養われると、日常のクラス運営もスムーズに進みます。保育士は日ごろから、わらべ歌や手遊び歌だけでなく外国の曲などにも目を向け、リズム遊びのレパートリーを増やしておくことが重要なのです。
「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービスでは、保育士向けに保育の現場で役立つ無料の研修を随時行なっています。適切な保育のための知識や、子どもたちを喜ばせるレパートリーを増やしていただくためのサポートをさせていただければと思いますので、ぜひご参加ください。
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都内の認可保育園にて園長経験7年、保育経験のべ30年以上のベテラン保育士。現在は研修など人材育成に注力。