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#保育施設について

作成日 2016/03/11

更新日 2023/05/19

認可保育園と認可外保育所は何が違うの?

「保育園」は就学前の子どもたちを預かり保育する施設ですが、
その設置基準によって大きく「認可保育園」、「認可外保育所」の2つに分類されます。
それぞれの概要を見ていきましょう。

目次

国の設置基準をクリアした「認可保育園」

国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理など)
が満たされていて、都道府県知事に認可された施設が認可保育園です。

認可保育園はさらに、運営主体の違いによって、区市町村による「公立保育園」と、
社会福祉法人などによる「私立保育園」にも分けられます。

それぞれ運営母体が異なるため、「公立保育園は自治体が運営しているから心強い」
「私立保育園は延長保育などにも対応してくれる」といった特徴はありますが、
いずれも厳しい設置基準を満たしていることになります。

また、どちらにも公費による大幅な補助があるため、保育料は世帯年収などにもよりますが、
月額2~4万円程度と比較的安いのが魅力です。
原則として、保育園のある区市町村に在住・在勤・在学する人が利用できます。

東京都だけの認可外の独自基準「認証保育所」

東京都独自の制度として設置されている施設です。
都市部ではスペースの確保の問題などから、認可保育所の設置が困難で、
また、0歳児保育を行わない保育所もあるため、
東京に住む保護者の希望に応えられないことが多々ありました。

そこで、東京都は「0歳児保育の実施」や「13時間以上の開所義務」など
都民のニーズに合わせた基準を独自に設定。
基準を満たすものを「認証保育所」として認可し、都と区市町村が補助を出しているのです。

認証保育園には、以下の2タイプがあります。

A型


0~5歳児を対象とし、定員数20~120人と規模は大きめ。
園庭がある、もしくは近くに公園がある。
駅前に設置される場合は都と区市町村による改修経費の一部補助あり。

B型


0~2歳児を対象とし、定員数6~29人と小規模。園庭や公園の有無には規定なし。

保育料には上限が設定されていて、園ごとの設定料金はおよそ月額7~8万円程度です。
年収に関係なく、保育料は一律である場合が多いようです。

認可以外の施設は「認可外保育所」

さまざまな理由から国の設置基準を満たしておらず認可を受けていない施設で、
無認可保育園とも呼ばれています。「認証保育所」も認可外保育園の一部です。
東京都に申請をし、保育面積や職員の人数で一定基準を満たしている必要がありますが、
設置基準としては最も低く、小規模の園が多く見られます。

ベビーホテルや24時間保育の施設のほか、
企業、官庁、大学などが職員や学生専用に設置する保育施設も、認可外保育所です。

認可保育園、認証保育所よりも対応が柔軟で、急な用事ができた時の「一時預かり保育」、
保護者向けの「カウンセリング」など保育以外のサービスが充実しているのも特長。
ひとりひとりのニーズに合わせた利用が可能です。

企業、官庁、大学などが運営する施設では、
それぞれの機関が補助することによって保育料が低く抑えられている場合があります。
しかし、補助がない施設では月額10~15万円程度と高めになることも珍しくありません。

同じ保育園でも、認可保育園、認証保育所、認可外保育所では、保育方針や勤務体系が大きく異なります。
まずそれぞれの園の基準の違いなどをよく理解しておくことが大切です。
自分の希望やライフスタイルに合った施設を見つけましょう。

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