保育士試験の見直しの状況(2020年より実施済み)
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#保育士資格
作成日 2015/09/01
更新日 2023/05/29
保育士試験の見直しの状況(2020年より実施済み)
※保育士試験の見直しは2020年より実施済みとなっております。
近年の保育士不足にともなって、保育士資格の取得について、試験内容や試験を補うための改善を行う動きがあります。
詳しく見ていきましょう。
目次 |
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■実技試験
保育士試験の実技は、下記の3分野から2つ選んで受けるというものです。
実技試験では、各分野それぞれが6割以上の得点で合格となります。
- 音楽表現に関する技術
- 造形表現に関する技術
- 言語表現に関する技術
この実技試験については現在、見直しの話が出ています。
実技試験を廃止し、現場での実習か講習にするという案が出されているのです。
この件が議題に上がったのは平成27年6月5日に行われた保育士養成課程等検討会のこと。厚生労働省の担当者からの提案でした。
しかしながら、現場での実習になるとただでさえ保育士不足で厳しい現場に負担を強いるのでは、という声もあります。
平成26年の実技試験の合格率は9割程と、高い割合にあります。
保育士不足が深刻化する現在、合格率を下げるのは避けたいですから、試験という意味合いで考えると、現在の試験制度の方が無難かもしれません。
その一方で、未経験の方やブランク明けで復職される方にとっては、講習や実習を行う制度がある方が安心して就業できるのではないでしょうか。
試験として見るだけでなく、就業者が安心して働ける仕組みを作ることも必要でしょう。
■筆記試験
平成26年の筆記試験の合格率は2割程です。
保育士不足が深刻な現状を鑑みると、合格率は低いと感じます。
こうした状況を受けて、筆記試験の具体的な対策を行っている自治体があります。
それは、沖縄県の石垣市です。
石垣市では保育士不足解消のために、無料で筆記試験対策の講習会を実施しています。
認可外保育施設で働く39名の方が参加しており、10月までの土日に16回の講習です。
また、沖縄県は地域限定保育士試験が行われているので、試験を受ける機会が2回あります。
そのため、資格を取得できる期待値も高いんです。
他の地域でも、このように無料で試験対策を行う地域が出てくると、
制度として確立されていくのではないでしょうか。
保育士不足を解消するためにも、
無資格で保育施設へ就業している方、保育経験がなく独学で勉強されている方への
試験対策や就業支援などの厚い支援が望まれます。
当社も保育の派遣・紹介事業および保育施設の運営を通して、
保育士資格を取られた方の力になれるように努めていきます♪
※なお、本コラムの掲載情報は平成27年6月時点のものです。